2021.09.17 Friday
男性不妊でお悩みの方へ
妊活と聞くと、ついつい女性がメインで治療や生活スタイルの改善をするものというイメージが思い浮かんでしまうのではないでしょうか。
実際数十年前までは、不妊といえば女性側だけに原因があるものだという風潮が強くありました。しかしここ最近の様々な研究から、実は不妊症で悩むカップルの半数で男性側にも何かしらの問題があることが分かってきました。
「自分(私の主人)、もしかして…?」と思う方もいらっしゃるでしょうし、もしかしたら病院ですでに検査を受け、そのように診断された方もいらっしゃると思います。
「精液所見を良くできないか」
「きちんとタイミングが取れるようになりたい」
「男性側で妊活に向けてできることは?」
当店では、そういった男性側ができる妊活についても丁寧に対応させていただきます!
そもそも男性不妊とは?
男性側の妊娠しにくい原因には大きく分けて3種類あります。
①造精機能障害:精子を作る機能の問題
②性機能障害:勃起や射精に関する問題
③精路通過障害:精子が出来てから射精されるまでの通路の問題
これらの問題について、何が原因で、病院でどのような治療がなされるかについて話し出すと長くなってしまいますので、こちらでは割愛させていただきます。
このうち、①造精機能障害が男性不妊全体の約8割と言われています。これは病院で受ける精液検査で自分の機能が問題ないかみることができます。精液所見の基準値は下の表を参考にしてください。(病院によっては精子の直進率や奇形率も調べます)
この基準をクリアできない場合、自然妊娠の可能性がかなり厳しいとされていますので、原因に応じて治療が必要になってきます。とはいえ、精液検査は健康な若い男性でも数値が大きく上下することもありますので、もし1回検査して結果が良くなくても、2回目、3回目の検査で良い数値が出ることもあります。
ちなみに、もし「どうしてもクリニックで検査なんて受けたくない!」という男性の場合は、精液の状態を簡便に見ることができる市販のキットもあります。病院に比べればざっくりとしたものにはなりますが、そういったものからご自身の状態を知ることもできます。
②は「勃起しない」「膣内で射精できない」などといった問題です。これは過度のプレッシャーやストレスが原因になることもあれば、間違ったマスターベーションや、育毛剤など思いがけないものが原因となることもあります。
③は精子の通り道が詰まっていて精子が外へ出せないという状態です。精液自体は普通に射出されるため自覚症状がほとんどなく、病院で検査をしてみないと発見できません。※精液の色や濃さで判断することはできません。
はり治療でできること
さきほど並べた原因のうち、①と②は鍼灸でサポートできることがあります。
近年の研究から、鍼灸治療が精巣への血流を良くし、精子濃度や精子運動率といった精液所見や、前立腺機能を改善させることができるということが分かってきました。
また鍼灸治療で自律神経系を整え、過度な緊張を緩めたりストレス耐性を上げることで性機能障害を改善させることもできます。
当店では男性不妊に対する鍼灸治療を専門的に学んだ男性鍼灸師が丁寧に対応させていただくので、妊活の中で気になることや改善したいことがある方はお気軽にお問い合わせください。
はり治療をすると良いタイミングは?
精子は74日かけて作り出され、射精に至ります。その期間にしっかり血流を良くしたり、定期的に来ていただくと、鍼灸治療の効果は最大限発揮できます。
特に人工授精や体外受精を控えていらっしゃる方はできれば治療開始の前の周期からお越しいただくと、精液所見の改善に対ししっかりサポートができます。
性機能障害に関しては生活指導も必要になってくる場合がありますので、個人差はありますが長期的な治療が必要な方もいらっしゃいます。気になる症状がある方は一人で悩まず、ぜひご相談ください。